年賀状
14:45 Tue 06 Aug 2019
いつの日だって僕らはギター
原動機付自転車の前に載せて
薄汚れた街はずれの音楽スタジオ集まりながら
夢描く奴を笑った
いつの日だって僕らはギター
テーブルの隅にしのばせながら
誰かのバイト先で知り合った女とでも
飲みながら具体的な計画だけ避けた
年賀状届いていた
子供もずいぶんでかくなった
後ろに映る大きなワゴンは君の車
流れ行く時間を何で止めよう
今でもなお僕はギター
時代錯誤な背中にからいながら
休日の大名の無神経な人並みに
笑われてもまだ次の風でも読もう
A
変わり行く気分や二度と戻らぬ場所も
僕には自由で光の射す回想だ
何年経とうが忘れたくない君だから年賀状は直筆で出すよ
流れ行く時間は僕が止めるから